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最低賃金をあげてはいけない理由

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フランスが最低賃金を上げるってのは本当なのだろうか?最低賃金を上げるってのは聞こえがいいのだけど、経済が悪い状況でこれをすると、更に雇用が失われる。最低賃金っていうのは上げるものではなくて、勝手に上がるものだ。
韓国が、文ジェインになってから最低賃金を上げたけど、それによってさらに失業率が上がったのはあまり知られていない。では、なんで最低賃金を上げると雇用が失われるのかだけど、フランスの景気が良くて利益が上がっていれば最低賃金を上げても問題ない。だけど、経済が良くないのだから、企業の利益は上がっていない。上がっていないのに最低賃金を上げれば、企業はどうなるか?人件費上昇→コスト上昇→企業の利益は下がり、最悪、赤字に転落してしまう。それを防ぐにはどうするか?コストカット→少ない人数でやる→首切りになる→雇用がなくなる→デフレ→経済がさらに悪化。実はこれもデフレ政策になる。フランスのマクロン大統領はこの政策を打ち出して当選したので、やばいなぁ~、やっちゃった・・・と思ったけど、やっぱり予想通りの展開だ。
とにかく、経済が良くない、悪い状態で最低賃金を上げると雇用が失われるということ。これは、旧民主党政権時代に痛い目を見た。そして、いまもなお、立件民進党もこの政策を打ち出している。この政策を日本でやれば、日本も韓国経済、フランス経済と同じになるってこと。
フランスの経済政策で一番いいのは、ユーロを抜けること。というか、ユーロ圏に入っているのを維持しつつ、ユーロの通貨を使うのを止めること。フランスは、ユーロを使っているから独自の金融政策をすることができない。これは、フランスだけではなく、他のユーロを使っている国々にも同じことが言える。いまのユーロは、ドイツにとってとっても居心地がよく、その他の国々にはメリットがほとんどない。ユーロが、ドイツの経済植民地になっているのは、ユーロっていう通貨があるから。
イギリスは、ユーロ圏に入っていて独自通貨のポンドを使っているのは正しいということ。ただ、移民の受け入れに反対してユーロ圏も離脱するって話になっているのだけど、それがなければイギリスが独自の通貨を使う政策は正しい。
ユーロ圏の問題は、先進国のドイツも、発展途上国、新興国も同じ通貨を使っているということ。それぞれ成長スピードも違うしインフレ率も違うから、それぞれに金融政策も違ってくるのだけど、ユーロ圏はドイツに合わせているのが現実。仮に、ドイツが発展途上国に合わせたとすると、ドイツ国内はバブルになるのは間違いない。
さらに、ユーロは財政健全化をやりすぎるのも問題で、プライマリーバランスを合わせすぎる。赤字幅、GDP費3%以内に収めるなんておかしな話し。発展途上国、新興国はもっと支出していい。無理に支出を押させると、これもデフレ政策になる。
既にユーロ圏は持たなくなっているし、ドイツ経済もドイツ銀行っていう爆弾を抱えているので今後どうなるかわからない。

ギリシャ危機があったときに、ユーロA、ユーロBの通貨に分けるみたいな話もあったけど、それをするなら、各国が独自の通貨にするべきだ。使い勝手は悪くなるかもしれないが、それが各国の経済がうまく調和できる唯一の仕組みだから仕方がない。